2008年05月28日

共生

このところ、こどもが小学校の宿題で、国語の教科書を音読することがよくあります。最初の頃は「面倒くさいなあ」と思って聴いていたのですが(イケナイ父親です)、その内容に思わず引き込まれてしまうこともあって、小学校の国語の教科書の内容にも、なかなか面白いものがたくさんあります。

今こどもが読んでいるのは「サクラソウとトラマルハナバチ」。サクラソウはトラマルハナバチによる媒介のみでしか受粉をおこなえないという内容で、トラマルハナバチにのみ蜜が吸えるような花の形状をしていたり、開花の時期を他の植物の開花とずらしたり工夫しているといったことも書かれており、大人が読んでも「ふむふむ」と感心してしまう内容です。可憐なサクラソウですが、種を存続させるために、トラマルハナバチと上手に共生しているんですね。

このお話しの内容は最近知ったものですから、我が家のサクラソウの花はすでに終わってしまっていて、トラマルハナバチが飛来しているところを確認できませんでした。来年は絶対に観察するゾ!と意気込んでいる私です。

そんな花とハチの関係ですが、サクラソウ以外にも、毎年開花すると特定のハチを呼び寄せる植物が我が家には植わっております。

ego0805.jpgきれいに鈴なりにぶら下がって開花したエゴノキの花。エゴの花が開花すると、きまって我が家の庭にはクマバチがやってきます。大きな体に小さな羽根という体型は、力学的には「飛行できるはずがない」と長年言われてきたようです。大きな羽音にはちょっとびっくりさせられますが、温厚なハチであるということは知っておりましたので、このように近づいて写真を撮ることもできます。

写真を撮っていたら、別の羽音が「ブーン」としてきました。「もう1匹クマバチが来たのかな?」と思って音のする方を見ると、こちらにはスズメバチが飛んでいました。あわてて家の中に退散しました・・・。

トラマルハナバチは、ネズミの巣をみつけて営巣するんだそうです。自然環境が荒廃してく現代社会では、トラマルハナバチも減ってきていて、結果としてサクラソウも減少しているんだとか。因果応報・・・きっと人間がしてきた自然破壊は、いずれ私たち人類自身を滅ぼす運命にあるような気がしてなりません。こどもの教科書の音読を聞きながら、そんな事を考えた春の日です。


posted by jiro at 16:58| green | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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