2008年12月02日

対極

奈川からいらっしゃったOさんから手作りのプリンをいただきました。Oさんのご両親は奈川で宿を経営されています。宿泊されたお客様に、Oさんが作ったプリンを出したところ大好評だったとのことで、今後は専用の厨房設備も作って、プリンを拡販されていきたいとのこと。ご自分でお店を出すのではなくて、いろんなお店に卸していくスタイルをとっていく予定だそうですので、来春には松本市内のいくつかのお店でお目にかかれるかもしれません。

purin0812.jpgこれがそのプリン。注目すべきは使用している牛乳。奈川と聞いたらもう、あそこの牛乳しかないですね。そう、清水牧場さんの牛乳。その牛乳に、生クリーム、卵黄、砂糖だけを加えて作ってあるシンプルなプリンです。食感はとても滑らかで、ヨーグルトの延長にあるくらいの感じ。甘みは極力抑えられていて、素材の牛乳の味を強く感じます。カラメルは半透明で、見た目はまるでハチミツのよう。とても優しい味わいのプリンです。


清水牧場さんの牛乳を使ったプリンと言えば・・・パティスリー&カフェ「Ichie」さんのプリンが思い浮かびます。Oさんのプリンと、Ichieさんのプリンは「対極」に位置します。Ichieさんのプリンは、バニラの味がアクセントについていて優しい中にも芯があり、カラメルはしっかり焦がしてあって、混ぜていただくとビターな味わいに変ります。しっかりと食事をした後に、エスプレッソと一緒にいただくなんていう場面にもとっても合いそうなプリン。一方Oさんのプリンは素材の味をそのままにあくまでも優しい味を貫いていて、カラメルは更なる甘みを演出するための名パートナーといった趣き。朝食にパンと一緒に出てきてもおかしくない感じで、私ならばコーヒーはパプアニューギニアのシグリを合わせるでしょう。

フランス流の技術を土台に、素材を生かしながらも、いかに美味しく変身させることができるのかを求めるのがIchie流であるとするならば、素材の味をストレートに美味しく伝えることにこだわるのがOさん流。どちらも試行錯誤の末に行き着いた究極であるとするならば、その極(きわみ)が「対極」に位置するものだからといって、優劣をつけられるようなものでは到底ありません。


posted by jiro at 21:50| food | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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