2008年11月19日

一本の電話

お店の電話が鳴りました。電話に出てみると、「広告代理店のXXと申しますが、XXという全国版の雑誌で自家焙煎珈琲豆の特集を組むことになりました。つきましては、ぜひとも貴店の珈琲豆を通販のページに掲載させてください」と、いうような内容の電話でした。店の傍らに置いてあるノートパソコンでその雑誌を調べてみると、ふむふむ、中高年向けのコダワリ雑誌として、確かに実在する雑誌のようです。しかし、そのお話は即座に断らせていただきました。

当店は原則として、通販をしておりません。当店を利用してくださった方から「遠方からいつも行けるわけではないので通販して欲しい」というご要望がありましたので、それにお応えして、そのような方からは電話、メールにて注文を承っております。通販をやらない理由は、以前、当店のHPのエッセイにて書かせていただきましたので(エッセイNo.40「通信販売」)、改めてここでは書きませんが、気持ちは今も変わっておりません。

電話をしてきた広告代理店の営業の方に、「当店は店頭販売を大事にしておりますので、雑誌への掲載は結構です」と伝えると、「エッ?」という後にしばしの沈黙がありまして、全国紙上でお店の紹介をして通販のルートを与えてあげるのを断るなんて・・・というような反応が、受話器の向こうからひしひしと伝わって参りました。

イマジネーションはいとも簡単に創造され、人々の心に伝播し、一過性のムーブメントを作り上げます。でもそれらは、決して人々の心の奥底に刻みこまれることはないのです。人の心を揺り動かすモノ、そこには必ず作り手の顔があり、暖かな手の温もりがあると信じています。


posted by jiro at 18:32| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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