2008年08月31日

団子の思い出

土曜日は当店の定休日。毎週、車で20分程のところに住んでいる母を買い物に連れて行ってあげるため、昨日も、9時過ぎに母に電話で連絡をとりました。そうすると、なんだか元気がない声が聞こえてきました。どうやら顔に帯状疱疹ができてしまったらしく、それが医者に処方された薬をつけてもなかなか退いてくれないらしいのです。「今日はタクシーで病院に行ってくる」というので、ならば私が車で送っていくよ、ということにして、母の住まいまで車を走らせました。

病院にいた時間は10分ほど。私も長く待たされたワケではありません。しかし、車の運転ができず、普段は1人で生活している母にしてみれば、たかだか病院に連れて行ってあげたことがとても嬉しかった様子。ちょっとした病気でも、人間は弱気になるもの。そこに差し出してもらえる手の温もりは、やっぱり何よりも、その人を元気づける薬になるのだと思いました。

病院からの帰り道、母が「おだんごを買ってあげる」と言い出しました。今更ダンゴに大喜びをする歳でもありませんが、母にしてみれば息子は何歳になっても息子のままです。ここは素直に「ありがとう」と、その申し出を受けることにしました。

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私が子供のころから慣れ親しんだ団子屋さん。大きな木箱に山積みにされたダンゴを指さして、いろんなダンゴを注文します。そして無造作に紙にくるくると巻かれて、カウンター越しに手渡されるダンゴ達。30年前と変わらぬ、そのやりとりになぜかホッとするのでした。

変わらぬ味の「みたらし」と、「揚げダンゴ」をほおばっていると、他界した祖父が、市街での会合の帰り道に、この団子屋さんでよくお土産を買ってきてくれたのを思い出しました。紙の包みを開けた時の、山積みのみたらし団子が放つ甘じょっぱい香りが、どれほどハラペコ小僧の食欲をそそったことでしょう。じいちゃんが買ってきたお土産のダンゴを家族で囲んで、そこに拡がった団欒が、どれほどに素敵な休日の夕方の風景だったことだろうと、今にしてみれば痛切にそれを感じるのです。


posted by jiro at 12:36| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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