2008年03月18日

気がつかなかった音

先日紹介させていただいた、山中千尋さんのCD「After Hours」。
これは本当に良いCDです。
気持ちいいくらい、ピアノとギターの音が空間に響き渡ります。
お店では、ほとんどの時間はこのCDをかけっ放しです。

ぽっかりとヒマな時間帯ができたので、パワーアンプを真空管アンプに切り替え、スピーカーも能率が高めのユニット、FOSTEX-FE107Eを使用したものに切り替えて大きめの音量で聞き入ってしまいました。

大きな音量でこのCDを聴いていると、新たに気がついたことありました。
私の大好きなJAZZの定番曲、「 You'd Be So Nice To Come Home To」の中盤あたりにさしかかった部分で、遠くで女性の声がしたので、あたりをキョロキョロ。

おかしいなあ、お客さんが来た気配もないしなあ、とよくよく考えて、「CDに入っている声だ」と思い当たりました。さっそくこの曲を頭から聞き直してみると、山中千尋さんのピアノがメインになっている部分に、女性の声で「スキャット」が入っている。よく聞くと話し声のようにも聞こえます。

これは霊の仕業ではなくて(笑)、JAZZのCDではけっこう耳にするシーンです。大抵のPOPSやROCKは電子楽器がメインで作られていますから、楽器から出てくる音はラインケーブルを通じて、楽器の音のみが録音されます。しかしJAZZやクラシックに関しては、アコースティック楽器が中心ですから、楽器が発した「生音」を録音します。したがって、プレイヤーが発した声とかが一緒に録音されていることがたくさんあるわけです。

クラシックの世界では、女流ピアニストのエレーヌ・グリモーの「うめき声」は有名ですし、JAZZでは先日紹介させていただいたVenus Recordsでたくさんプレイしているベーシスト、ジェイ・レオンハート。彼にいたっては、自分のソロ・パートになるとなんとも気持ち良さそうに鼻歌を歌いだすという筋金入りです。

こういうスキャットがふんだんに楽しめるのも、JAZZの面白さの一つだと思います。なかなか音量を大きくして音楽を聴ける空間を探すのは難しいかもしれませんが、そういった空間をお持ちの方は、たまには大音量でJAZZを楽しんでみてください。今まで気がつかなかったものが聞こえてくるかもしれませんヨ。


posted by jiro at 12:46| 本日のBGM | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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